「日本酒で乾杯」を目標に都会の人らが上六人部で稲刈り体験
2020年09月01日 のニュース

京都府福知山市上六人部地区で、日本酒の原料にする米の収穫体験が29日にあった。上六人部活性化協議会(高野隆代表)が取り組む全4回の地域観光づくりイベント「稲刈りして、日本酒を造ろう!」の初回で、市内外から参加した10人が住民たちと一緒に手刈りに汗を流した。
地元の魅力をPRしてファンを増やすことで、関係人口の拡大や地域活性化につなげようと、府や市などと協力して開く体験会で、静岡県や滋賀県、京都市内などからも参加があった。
高野代表は「ようこそ上六人部へ、おいしいお酒ができるよう、楽しみながらやっていきましょう」とあいさつ。住民12人も参加し、鎌を使った刈り方を説明したり、作業をサポートしたりした。
参加者たちは黄金色に色付いたコシヒカリを刈り取り、束にして稲木にかけた。名古屋市から参加した女性(33)は「初めての体験で思った以上に難しいですが、楽しんでいます。ほどよい田舎で、地元の人も優しくて良い感じです」と笑顔を見せた。
作業後は、田んぼ横に特設されたパラソル付きのテーブル席で、地元野菜をたっぷり使ったカレー、バーニャカウダなどの昼食を上六地区ののどかな景色とともに楽しんだ。
日本酒は来年1月までに地元の東和酒造が造り、その間に参加者たちが酒蔵で醸造についての話を聴いたり、日本酒を詰める瓶のオリジナルラベルを作ったりして楽しみ、最後は完成した日本酒で乾杯する。
写真=稲刈りを体験する参加者