かつて福知山駅で使われた御殿風の立派な金魚鉢 半世紀経て個人宅で再活用

2020年09月02日 のニュース

 昭和30年(1955)代、旧国鉄・福知山駅の駅舎内に、御殿の形をした金魚鉢(飼育水槽)が展示されていた。撤去後は製作者の家族のもとで、使うことなく長く置かれていたが、昨年、京都府福知山市内の男性が引き取り、金魚を飼っている。男性宅を訪れた人たちの間では「立派な金魚鉢」と話題になっている。

 現在所有しているのは上紺屋町自治会長の森下修次さん(65)。昨年春に、森下さんの自宅近くに住む四方美代子さん(97)から譲り受けた。

 もともとは、四方さんの父親で旋盤加工の仕事に携わっていた小一郎さんが、68歳ごろに作った。

 大きさは高さ約50センチ、幅約80センチ、奥行き約20センチ。屋根の部分は真鍮製で、中央には餌を与えるための穴が開いている。

 棟の部分は型を作って、その中に溶かした銅を流し込むなどして仕上げている。全体的に緻密な作りで、手の込んだ美術工芸品に見える。

 かつては駅の待合室の中央に置かれていて、当時は石垣をかたどった土台が取り付けられていた。駅で5、6年展示されたあと、四方さん宅で保管していたが、廃棄せず末長く置いてほしいと、森下さんに託した。森下さんは早速、この水槽で金魚を飼い再活用。近所の人たちが集えるように造ったスペースに置いている。

 四方さんは「もらっていただきありがたい。父親の足跡を残していけます」と感謝。森下さんは「細かい部分まで作られていて本当にすごい。春と秋には駐車場に出して展示しています。多くの人たちに見てもらうため、大切に保管したい」と話している。
 
 
写真=屋根などが緻密に作られた金魚鉢

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