地元33社が雑誌84誌のスポンサーに 福知山市立図書館

2020年07月01日 のニュース

 京都府福知山市の市立図書館中央館(浅田久子館長)は、館内に置く雑誌にスポンサーを付ける「雑誌スポンサー制度」を採用している。取り組みだして2年。今では市内の33企業・団体が84誌を提供し、図書館サービスの向上につながっている。同様の取り組みは他市でも行われているが、雑誌数、協力するスポンサー数とも府内で一番多い。

 スポンサー制度は雑誌購入予算が減るなか、サービスの向上を目指して始めた。市内企業、団体(個人は除く)などに雑誌購入費を負担してもらう代わりに、雑誌カバーに企業名や広告を掲載する仕組み。

 図書館が置いている子育て、ファッション、科学、趣味など188誌からスポンサーになるものを選べるほか、年に一度の入れ替え時に図書館が承認すれば、それ以外の雑誌を選ぶこともできる。

 府内ではほかに、木津川市、向日市、宮津市などの7図書館が同じ制度を実施しているが、福知山のスポンサー数、広告雑誌数は他館よりも大幅に多く、企業などの支援のおかげで雑誌数を減らすことなく充実したコーナーを用意できているという。

■3分館でもスタート■

 市立図書館ではこうした状況を踏まえ、市内業者などの支援の輪を三和、夜久野、大江の各分館にも広げようと、7月から3分館でも同様の取り組みを始める。地域貢献にもなり、より広範囲の宣伝や地域を絞った企業PRといった宣伝効果が期待でき、スポンサーを募っている。

 三和は11誌、大江は10誌、夜久野は19誌の中から購入を支援して広告を掲載する雑誌を選べる。

 浅田館長は「大変多くの方にご支援を頂いて図書館サービスの向上を助けてもらっており、感謝の思いでいっぱいです。3分館でも同様の制度をしていくので、1冊でもご協力を頂ければうれしいです」と話している。
 
 
写真=スポンサーの広告が入った雑誌

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