うまいもの甲子園優勝メニューを定番メニューに 淑徳生考案、魚福で
2020年06月09日 のニュース

京都府福知山市正明寺、福知山淑徳高校の生徒3人が考案し、昨年の高校生の全国料理コンテストで優勝(農林水産大臣賞)したまぜそばが、蛇ケ端の賑わい創出施設・ゆらのガーデン内、魚福(畑田修作店長)の定番メニューとして採用された。いなりずし3個が付くセットで、9日から880円(税込み)で販売する。
メニュー名は昨年の元号にちなんだ「紅の冷和願麺」。三和町にあるひぐち農園(樋口泰夫代表)の完熟万願寺トウガラシを練り込んだ紅の京願麺に、九条ネギチップス、京ニンジンのナムル、サバみそなど、地元食材の具材7種をトッピングしている。
調理系列3年の酒井理月さんと大槻愛紗菜さん、当時3年で現在は京都・嵐山の料亭に勤務する吉田大樹君の3人が考案。見た目より辛くなく、何回食べても飽きない、くせになる味が特徴という。

このメニューで挑んだ昨年の「第8回ご当地! 絶品うまいもん甲子園」(一般社団法人全国食の甲子園主催)では、復活投票で決勝へ進出。全国から勝ち上がった強豪チームを破り、優勝を果たした。
昨年11月30日と12月1日には、魚福で限定販売。両日で400食を用意したが、すぐに完売する人気ぶり。多くの人に食べてほしいという生徒の気持ち、また畑田店長が淑徳高の卒業生ということもあり、定番メニューにすることが決まった。
定休日の水曜日を除き、ランチ営業(午前11時~午後2時)のみで提供。一日限定20食を販売する。
メニュー最終チェックのため店を訪れた酒井さんと大槻さんは、仕上がりに満足そうな表情を見せ、「自分たちのメニューが販売されることになってうれしい。たくさんの人に食べてもらえれば」と話していた。
写真上=定番メニューになることを喜ぶ農園の樋口さん、考案した大槻さんと酒井さん、畑田店長(右から)
写真下=紅の冷和願麺セット