市内のテイクアウトを代行配達 飲食店支援にと公立大生が開業

2020年05月20日 のニュース

 京都府福知山市で、福知山公立大学の4回生、山元翔吾さん(21)が市内の店のテイクアウト料理を代行配達する支援事業を始めた。新型コロナウイルスの影響に苦しむ多くの飲食店が、工夫を凝らしたテイクアウト料理を増やす中、外出を控えている消費者にこれらを届けたいと、サービスを発案。配達員は、アルバイト収入が減少した学生が務める。

4月下旬に準備を開始。「スピード感が重要」とすぐにSNSで市民にアンケートを取って市場調査。約170人の回答をもとに料金設定などを決め、5月15日に開業届を税務署に提出して翌日から業務を始めた。

事業名は、福知山の若者が幸せを運ぶという意味を込めた「福運び」。利用者は、希望のテイクアウト料理を福運びに注文する。現在の加盟店は、柳町(下柳)とホアンカン(篠尾新町)の2店舗で、配達は店から自転車移動で15分(2・5キロ)圏内とする。

 福知山駅から3キロ圏内で10店舗の加盟を目指している。メンバーは公立大の1回生から4回生まで13人で、配達時はマスクの着用を徹底し、体調が悪い時は欠勤する。

配達料は晴天時が1回300円。雨天の場合、当日予約は500円、前日までの予約は400円。1回で配達するのは弁当サイズのものを4つまで。配達料は料理代とともに依頼客から徴収する。

山元さんは「福知山のおいしいグルメをより多くの人に届けたい。市民の方が、知らなかった福知山のおいしい味に巡り合えるきっかけになればうれしい」と話す。

柳町の大槻直城店長は「良い試み。どこも厳しい状況なので、1品でも注文が増えるとありがたい。地域に応じたやり方で、どんどんやってほしい」と期待を寄せる。

配達時間は午前11時から午後8時まで。今のところ、注文は無料通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントからだが、今後はホームページやメール、電話での注文を受けられるようにしたいという。


写真上=柳町で弁当を受け取る配達員の学生
写真下=福運びのメンバー(左から4人目が山元さん)

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