100組参加の「春を呼ぶ」市民駅伝も中止 新型コロナ影響拡大
2020年02月26日 のニュース

日本各地で感染者が増えている新型コロナウイルスの影響で、京都府福知山市内では催しの中止決定が相次いでいる。「福知山に春を呼ぶ」イベントとして親しまれ、今年は約100組がエントリーし3月1日に開催予定だった第27回市民駅伝大会(市、市スポーツ協会主催、両丹日日新聞社特別協賛)も中止されることが決まった。
政府の基本方針の発表を受け、福知山市は26日午前10時30分から、部長級以上の職員らを集め、新型コロナウイルス感染症対策会議を開き、市が関わるさまざまな催しの開催可否の方針などについて話し合った。この結果をもとに、市は市スポーツ協会と協議し、市民駅伝の中止を決定した。
市民駅伝大会は、猪崎の三段池公園多目的グラウンドを発着点に開催。速さを競い合うチームがある一方で、職場や趣味のグループがレクリエーションとして和気あいあいに参加したりと、様々な楽しみ方をして人気の大会。仮装をして盛り上げるグループも目立つ。応援の家族や仲間たちが三段池に大勢集まり、多くの市民が心待ちにしている早春のイベントだった。
今年は男子の部(混成含む)に86チーム、女子の部に13チームの計99チームがエントリーしていた。エントリーチームなどには、事務局から連絡することにしている。
■文協フェスなど他の催しも次々■
このほか、市文化協会は29日、3月1日の2日間にわたり、所属42団体が展示や舞台発表をする予定だった「第29回文協フェスティバル」を中止する。
三和地域協議会は、3月1日の「みわ子育て講演会」を取りやめる。
福知山市仏教会中央・中央上地区の15カ寺で作る福知山花まつり奉賛会は4月5日に計画していた「花まつり」の中止を決めた。
夜久野町高内の夜久野学園で2月23日に開催予定だった第4回夜久野杯親善剣道大会(夜久野剣友会主催)が中止になった。
上野の酒蔵・東和酒造は、3月21、22両日に開催予定だった「酒蔵祭り」の中止を決定。酒粕詰め放題と春の限定酒販売については、予約制にして対応する予定だという。
写真=毎年多くのチームが楽しくタスキをつなぐ市民駅伝(昨年の大会)