大河放送開始記念で「光秀ロード」に桜 市民グループが植樹
2020年01月22日 のニュース

戦国武将・明智光秀が築いた福知山城を再び桜の名所にしようと、植樹活動に取り組む「お城に花を咲かせよう会」(吉田博会長)は、京都府福知山市上柳の音無瀬橋西詰め、府道沿いの一角に、ベニシダレザクラの苗木1本を植樹した。会では「光秀を主人公にした大河ドラマの放映を機に、多くの人たちに散策してもらい、ベニシダレザクラの成長を見守ってほしい」と願っている。
福知山城には、かつて多くの桜があったが、枯れたり、工事で伐採されたりして、近年は数が減少。そこで、再び桜の名所として復活させようと、市民有志が2017年に実行委員会を立ち上げ、その後、現在の会の名称になった。これまで城周辺にギオンシダレザクラやウスズミザクラを植え、植樹のための募金活動もしている。
今回は音無瀬橋近くの広小路通りのリニューアル事業が完了したのと、大河ドラマ「麒麟がくる」の放送を記念しての植樹で、放送開始日の19日にに会のメンバーや市職員ら約20人が出席した。場所は城(内記一丁目)と光秀をまつる御霊神社(中ノ)を結ぶ、会が名付けた“光秀ロード”の中間地点にあたる。
ベニシダレザクラは夜久野町の府緑化センターで育てられた高さ約1・5メートルの苗木。吉田会長(68)ら4人がスコップで、苗木の根元に土をかけた。
吉田会長は「光秀は謀反人のイメージが強いが、ドラマを契機に、福知山で善政を敷いた立派で誇れる武将のイメージが広がればうれしい。今後も植樹を続け、まちを元気にしたい」と話している。
写真=ベニシダレザクラの苗木を植える吉田会長(右から2人目)