福知山光秀ミュージアム11日開館 生涯知る貴重資料展示

2020年01月10日 のニュース

 戦国武将、明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送開始に先駆けて、ゆかりのまち京都府福知山市内記一丁目の福知山光秀ミュージアム(市佐藤太清記念美術館内)が11日午後2時にオープンする。光秀効果によるまちおこしの中核に-と、関係者や市民の期待が高まる。9日に内覧会があった。

 ミュージアムは、官民連携組織の福知山光秀プロジェクト推進協議会が主催。美術館2階の約200平方メートルを活用して、1年間の限定開設となる。

 知将・光秀の生涯の歩み、福知山での善政や丹波攻略、文化人としての一面などをパネルや映像で紹介する。

 見どころは、空調など文化財管理に優れる美術館の特性を生かした、光秀に関する重要歴史資料の展示。原本を中心に市内外の67点を10期に分けて、10点程度ずつ展示する。

 2月20日までの1期では、明智光秀家中軍法(御霊神社所蔵)の原本、記録が存在する光秀所用の具足として唯一残されている紅糸縅本小札二枚胴具足(井伊美術館所蔵)などが並ぶ。家中軍法は1月21日以降は複製に代わる。

 明智光秀肖像画(本徳寺所蔵)の原本は3月と7月に展示を予定している。

 内覧会は同推進協議会の構成団体関係者ら約150人が訪れた。長町の吉田博さん(69)は「主君を討った謀反人のイメージが強い光秀公の本当の魅力を評価してもらえる絶好の機会。全国の方々に広く知ってもらうことが一時的な観光だけでなく、福知山の今後の振興につながると思うので、ミュージアムに期待しています」と話していた。

 大河ドラマコーナーでは、光秀役の長谷川博己さんがミュージアムを訪れる人に宛てて書いたサイン、駒役の門脇麦さんが撮影で着用する衣装の同等品などがある。

 会期は21年1月11日までで年中無休。開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。入館料は大人500円、子ども250円。福知山城天守閣とのセット券や団体割引券もある。福知山市内を含む全国の小中高校の学校行事での利用の場合は無料。
 
 

写真=貴重な歴史資料の一つ。光秀の紅糸縅本小札二枚胴具足(井伊美術館所蔵)

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