府内初の球技専用競技場「京都スタジアム」 11日竣工、2月9日開業
2020年01月09日 のニュース
サッカー、ラグビーなどに対応した球技専用競技場として京都府内初となる「京都府立京都スタジアム」が、間もなくオープンする。場所は亀岡市のJR亀岡駅北口からすぐ。サッカーのJ2、京都サンガFCのホームスタジアムになる。これまでホームゲームは、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場兼球技場)で開催していたが、新スタジアムは福知山市など府北部から距離が近くなる。
11日午前10時から、現地で竣工式を行う。午後1時から、麒麟がくる京都大河ドラマ館、クライミング施設、フードコートの一般営業が始まる。
「オープン日」の2月9日には2020Jリーグプレシーズンマッチとして、京都サンガFCとセレッソ大阪が試合をする。午後2時、キックオフ。
大規模な大会も開催される予定で、3月27日はサッカーの男子U-23日本代表国際親善試合、7月16日にはなでしこジャパン国際親善試合が行われる。
■愛称は「サンガスタジアム by KYOCERA」■
スタジアムは地上4階建てで、敷地面積は約3万3千平方メートル、高さ27・6メートル。観客席数は約2万1600席あり、このうち車いす席は60席設けている。座席は京都府の紫色を主に使用し、一部黄色を用いて「KYOTO」の文字を浮かび上がらせている。
観客席最前列とピッチまでの距離が最短7・5メートル、高低差は1・2メートルで、「ピッチにいる大きな選手と同じ目線になるぐらい」といい、臨場感を味わえる。さらに、観客席の最前列から2メートル張り出した屋根が、全席を覆っていることも特徴の一つ。耐陰性、耐寒性に優れた天然芝を使用している。
トイレは「ワンウエー方式」を採用し、入り口から出口まで一方通行にして、混雑を解消できるよう工夫している。3階付近の上層スタンドには、対角線上に、約70平方メートルの大型映像装置を2台設置し、どの観客席からも死角なく見られる。
京セラがネーミングライツ(命名権)を獲得し、愛称は「サンガスタジアム by KYOCERA」。
駐車スペースが少ないため、イベント時には利用できないが、府文化スポーツ部スポーツ施設整備課は「府内のどこからでもアクセスしやすいことなどから亀岡市に建設しました。亀岡駅北口のそばにあるので、公共交通機関の利用を呼びかけています」と話している。
写真上=亀岡駅に隣接して完成した京都スタジアム
写真中=客席数は約2万1600。黄色くKYOTOの文字が浮かび上がる
写真下=最前列とピッチの距離が近い