サンタが電飾トラクターで「火の用心」 下小田で年末警戒
2019年12月23日 のニュース

住民が扮するサンタクロースが、電飾した農業用トラクターに乗り込み、年末の火災予防を呼びかけて京都府福知山市下小田地区内を21日夜に回った。
市北西部に位置する、国道9号沿いにある55世帯の地区。毎月最終土曜日に地区内の喫茶店で会費2千円の飲み会をする住民有志団体「二千宴会」が取り組んだ。
2012年から公民館前でクリスマスツリーの電飾を始め、年々LED電球の数を増やしてきらびやかにしている。昨年、トラクターで年末警戒をしたところ地区住民から好評で、今年はさらに内容を充実させた。
会員でもある小坂正和自治会長(67)が所有するトラクターに、メンバーらが緑色の電飾を施し、新調した火の用心ののぼりを取り付けた。昨年は小規模だった仮装も、今年は集まった5人全員がサンタになりきった。
夕方から準備をして、日が落ちたところでクリスマスの音楽を流しながらトラクターが公民館前を出発して、約1時間をかけて火災予防のチラシを各戸に配って回った。
「総監督」の西村英昭さん(50)は「会員は40~60歳代と幅広いけれど、年齢差は関係なく、メンバー外の飛び込み参加もあって、みんなでわいわいとやっています」と話す。トラクターを運転した小坂自治会長は「冬の夜は寒いけれど、せっかくやるなら楽しいほうがいい」と笑顔を見せていた。
写真=サンタトラクターが年末の火災警戒で地区内をぐるり