「龍灯の杉」に桧 元伊勢内宮の巨木
2019年11月26日 のニュース
京都府福知山市大江町内宮、元伊勢内宮皇大神社(大林八十彦宮司)の境内にある「龍灯の杉」。高さ約30メートル、幹周り約7メートルの巨木で、樹齢は約2千年と言われているが、その太い幹の途中から桧(ヒノキ)が伸び、参拝者たちを驚かせている。
龍灯の杉は、節分の深夜に、龍が灯明を献ずるとの言い伝えがあるため、この名が付いた。過去に落雷を受け、幹の途中から頂部にかけて枯れているが、下枝には葉を茂らせている。
桧は50~60センチほどの長さで、樹皮の間に種が落ち、成長したとみられる。杉の幹の別の箇所からは広葉樹や他の植物も枝を伸ばしている。
大江地域観光案内倶楽部の代表で、内宮神社などのガイドを務める赤松武司さん(67)は「昨年“寄生”しているのに気付きました。宿り木と同じ形のようで、根がどれだけ伸びるか。途中で枯れてしまうかもしれませんが、これからも注意深く見守りたい」と話している。
写真=節分の深夜に龍が灯明ともす伝説が残るスギにヒノキが