京都府絶滅危惧種、キク科のオグルマ発見 大江の休耕田で
2024年08月21日 のニュース
福知山市自然科学協力員で樹木医の京極春樹さんが、京都府のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定される種子植物、キク科のオグルマを福知山市大江町の休耕田で発見した。山野の湿地や湿った休耕田などに生育する多年草で、黄色の花を咲かせる。
府のレッドデータブックによると、府内での生育はわずか。茎は高さ30~50センチで、8~10月にかけて直径3センチほどの黄色の花を付ける。
京極さんが発見した休耕田は不在地主の土地。発見後の17日に地域の草刈りがあったが、知り合いの住民に「大事に残しておいてほしい」と依頼し、18日に現地確認に行くと無事にあった。
京極さんは「地域の人には手間がかかったと思うのですが、感謝です。市内のほかの場所にも生育しているかもしれませんが、私は聞いたことはないですね」と話していた。
写真(クリックで拡大)=大江町の休耕田で咲く絶滅危惧種のオグルマ(京極さん撮影)