国道429号の難所・榎峠をトンネル化 42億で2026年度完成
2019年11月18日 のニュース
京都府が、福知山市上豊富地区と兵庫県丹波市青垣町を結ぶ交通難所、国道429号榎峠のトンネル化を打ち出した。計画を18日に京都市内で開く公共事業評価第三者委員会に諮る。この場での委員の意見を聞いて、来年度から具体的に事業が動き出す。委員会はだれでも傍聴できる。
榎峠は兵庫県側と福知山市の市街地を結ぶ需要の多い路線で、国道になっているものの、道幅が狭く、急カーブが連続していて普通車でさえすれ違いが難しい。特に冬場は危険で、両地域の住民は長年、改修を要望してきた。
これを受け、府と兵庫県で改修を計画。峠道をトンネル化することにした。3ルートを検討した中から、経済性(事業費)▽集落からの利便性▽絶滅危惧種の生息地への近接を避ける▽施工性、地域・環境への影響などを見て最適のルートを選んだ。
計画では福知山市談と丹波市青垣町中佐治を延長2・4キロ(うち京都府域1・2キロ)のトンネルにする。幅員7・5メートルの2車線。事業費は42億7千万円で、20年度に着手し26年度完成を見込む。
第三者委員会は学識経験者と公募の7委員からなり、京都市の京都平安ホテルで午前9時30分に開会する。傍聴を希望する場合は当日午前9時から15分の間に会場受け付けへ。希望者が席数より多い場合は抽選する。
写真=榎峠のトンネルを通すコース(京都府作成資料から)