野田六段が多面指しで手ほどき プロ視点の大盤解説も-共栄こども将棋教室
2019年09月15日 のニュース
京都府福知山市東羽合の京都共栄学園中学・高校で開いている「共栄こどもコンピュータ将棋教室」(山下明彦代表)は、プロ棋士の野田敬三六段(61)=神戸市=をこのほど招き、子どもたちが指導対局と大盤解説で手ほどきをうけた。
教室は昨年11月に福知山城で将棋タイトル戦の一つ「竜王戦」が行われたことを機に発足し、子どもたちがコンピューターの将棋ソフトを使った対戦や振り返りなどで腕を磨いている。
教室を応援する野田六段は6月に続き2回目の来校となった。今回は小学2年生から高校3年生までの22人が参加して、直接指導を受けた。
3時間に及んだ多面指し指導対局では、それぞれが野田六段と将棋盤を挟んで向き合った。野田六段が自分のところに戻ってくるまでになんとか勝負の一手をと考えた。
大盤解説では、「天才の詰み」と称される2013年の第62回NHK杯準決勝の郷田真隆棋王-羽生善治三冠戦などを扱い、プロの解説に子どもたちが聴き入った。
野田六段は教室終了後のサインにも応じて、子どもたちとの親睦も深めた。
兵庫県豊岡市立五荘小学校5年生の藤原慈英君は「4枚落ちで指導対局してもらいましたが、負けてしまいました。でも、逃げ道の防ぎ方が勉強になりました。解説も分かりやすくて、面白かったです」と喜ぶ。
京都共栄学園中学校1年生の宮崎智大君は「前回負けたので今回はリベンジのつもりで頑張りましたが、また負けてしまいました。次回は絶対に勝ちたい」と再戦へ意欲を燃やした。
写真=野田六段と多面指しする子どもたち