淑徳高生がカラフルな御朱印をデザイン 神社の依頼受け
2019年08月08日 のニュース

京都府福知山市、福知山淑徳高校アートデザイン系列3年生の大木千咲さん(丹波市氷上町)が、カラフルな四季の御朱印をデザインした。兵庫県丹波市青垣町東芦田、高座神社(梅只敏幸宮司)の依頼で制作。伝統と現代感覚が融合した御朱印に仕上がった。
昨年12月のアンコール文化祭「Re淑徳祭」で、生徒たちの作品に接した神社側が学校に相談を持ちかけたところ、神社などのイラストが好きな大木さんが「ぜひやりたい」と手を挙げた。
美術担当の前田桃子教諭からアドバイスを受けながら、分かりやすい図柄にと心がけて案を練っていった。実際に神社を訪ね、由緒などを聞いてイメージを膨らませもした。養蚕にかかわりが深く「蚕の宮」と呼ばれ、干ばつで雨乞いをすると蟻が新たな水源に導いたとの故事から「蟻の宮」とも呼ばれていることなどを、水の流れ、蚕の縁結び糸などに託してデザイン化した。
以前から使われていた御朱印を中央に生かし、夏はアジサイ、冬は雪うさぎなどを周囲に配置。朱に加えて青や黄などカラフルな印を押してから神職・職員が神社の名前と奉拝日付を筆入れする。
大木さんの家族が高座神社の兼務社の熱心な氏子だったことが分かり、祢宜の梅只昌弘さん(福知山市呉服町)は「不思議なご縁が結びついて出来上がりました。とても素晴らしいものにしていただけ、ありがたいです」と感謝し、大木さんは「神職さんの毛筆が入ると、思っていた以上に良くなりました。やらせてもらえてうれしかったです」と話している。
高座神社は1800年前から祭られる由緒ある神社。福知山市からだと豊富用水がある穴裏峠を越えてすぐ。御朱印を希望する人は、電話0795(87)0124へ。
写真=新しい御朱印をデザインした大木さん、指導した前田教諭、完成を喜ぶ梅只祢宜