ふすまをめくると明治の新聞びっしり 蘆田畳店が修繕で
2019年08月04日 のニュース

昔のふすまから明治時代の新聞が-。福知山市今安、蘆田畳店の蘆田裕店主(61)が、丹波市市島町の男性から修繕の依頼を受け、ふすまに張られた紙をめくる工程で発見した。畳のほかにふすまの仕事も受けている蘆田さんは「下地に新聞が張られていることはよくあるけれど、こんなに古いものは初めて見た」と驚いている。
作業をしたのは7月初旬。ふすま2枚分に明治44年から昭和7年までの新聞紙がびっしりと張られており、「大阪毎日新聞」などの文字も残る。

紙面では事件や温泉の開業の記事、広告などが確認できる。絵が中心だが写真も使われており、昭和に入ると一部カラーになっていて、新聞の変遷の様子も見ることができる。
蘆田さんは「幾重にも張られているので、新聞自体の劣化も防げたのだと思います。依頼された方も驚かれていました」と話していた。
ふすまは修復不能だったため、新聞とともに処分する予定にしている。8月いっぱいは保存しているため、関心のある人は蘆田畳店、電話0773(23)2491へ。
写真上=ふすまの下地に明治時代の新聞が使われていた
写真下=明治44年の文字も見える