高校野球京都:グラウンド崩壊乗り越え 共栄4強入り
2019年07月25日 のニュース
第101回全国高校野球選手権京都大会は19日目の24日、京都府福知山市の京都共栄学園が準々決勝で峰山と戦い、3-0で勝利した。4年ぶりの大会4強入りで、北部勢で唯一勝ち残った。
高台にある共栄のグラウンドは3月に法面が崩落した。復旧工事のため使用スペースが限られる。二塁ベースがない状態での練習環境を乗り越えての4強入りだった。
ベースランニングは1周回れないが、山本主将は「限られた中でやるしかない。何ができるか工夫してきた」と一塁ベースを二、三塁に見立てたりしてノックを受けた。
神前監督は「恵まれた環境でなくても勝てる。こういう状況だが、文句を言わずできることを考える。それが今のチームの粘りにつながっている」と、成長した選手の姿に目を細め、同校初の決勝進出に意欲を燃やす。
共栄の準決勝は26日、わかさスタジアム京都の第2試合(午後0時30分開始予定)で春の府優勝校、京都国際と対戦する。
■「気持ちで投げた」 永川初完封■
峰山
000 000 000=0
000 003 00x=3
京都共栄
〇…共栄は序盤から得点圏に走者を進めながら、決定打が出なかったが、6回裏、1死二、三塁から4番岡田の内野ゴロ(野選)で1点を先制。さらにけん制悪送球、6番正木の適時内野安打で2点を加えた。
先発の永川はピンチの場面でも崩れることなく、最後まで投げ切った。めったに自分を主張しないタイプだというが、7回終了後、神前監督に「最後まで行かせてください」と申し出た。
「終盤は苦しかったが気持ちで投げた」と、練習試合を含めても初めての完封。「カーブ、スライダーが低めに決まった。うれしい」と笑顔を見せた。
写真=最後の打者を打ち取り、喜ぶ共栄の永川