「キャッチボールでもうれしい」 野球がしたい女子、全国から

2019年07月25日 のニュース

 第23回全国高校女子硬式野球選手権大会が26日に兵庫県丹波市で開幕する。出場31校とは別に、学校に女子野球部がない選手たちでつくる全国高校連合丹波(足立俊長監督)も名を連ねる。集まった27人でチームを結成し、隣接する京都府福知山を拠点に24日から練習を始めた。26日の初戦まで、短くも濃い2日間の合宿生活を過ごし、夢に描く試合へ挑む。
 
 連合丹波は、試合に出たい選手たちの受け皿となり、13年前の第10回大会から毎年出場している。以前に比べると全国で女子野球部が増え、今大会も出場チーム数は過去最多となった。しかし、さまざまな事情でそこに行けない選手たちもいる。
 
 今年の連合丹波のメンバーは、普段は男子硬式野球部や女子クラブチームで白球を追う。女子高校野球の公式試合で戦えるチャンスにかけて、北は岩手、南は沖縄から自費で集まった。女子野球部を創部したばかりで、まだ部員数が少ない長野県と兵庫県の2校からも加わり、これまでで一番多い27人が駆け付けた。
 
 合宿初日は、足立監督(60)が勤務する正明寺の福知山淑徳高校グラウンドで朝から全体練習をし、午後からは福知山成美高校女子硬式野球部(長野恵利子監督)の協力を得て福知山球場でオープン戦へ。大雨のため中断となったが、実戦でチームプレーを確認し合った。
 
 25日は再び淑徳高グラウンドで、1日目の課題改善をして追い込みをかけている。
 
 主将を務める八鹿高校(兵庫)3年生の濱田優奈選手は「普段はクラブチームで野球をしているけれど、同年代がいないので、キャッチボール一つでもすごくうれしいです。大会ではまず1勝を目標に頑張りたい」と意気込む。
 
 足立監督は「こうやって志を同じくして集まった大人数で過ごす時間そのものが、いい経験になると思います。試合に勝つ喜びを味わうことができたら」と指導に熱を注ぐ。
 
 大会は、丹波市、全国高校女子硬式野球連盟が主催。両丹日日新聞社など後援。兵庫県丹波市市島町の市立スポーツピアいちじま(愛称・つかさグループいちじま球場)を主会場にする。
 
 連合丹波の初戦は、26日午後1時30分(第3試合)からスポーツピアいちじまで、履正社(大阪)と戦う。連合丹波は近年、黒星続きで、悲願の勝利へ一致団結する。
 
 
写真=キャッチボールをする連合丹波の選手たち(福知山淑徳高校グラウンドで)

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