ICOCA北近畿に拡大 JR西日本福知山
2019年07月10日 のニュース
JR西日本福知山支社は9日、京都府福知山市駅前町の支社で記者会見を開き、ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」を利用できる範囲を北近畿エリアにも広げると発表した。2021年春から導入する予定で、市内では福知山駅のみ利用できる。
ICOCAは、事前に入金したカードで運賃を支払うシステム。福知山支社管内では03年11月に福知山線の広野-篠山口駅間の各駅、16年3月に播但線の京口-寺前駅間の各駅にそれぞれ導入された。沿線自治体などからの要望が強く、北近畿エリアへも拡大を決めた。
記者会見では、漆原健支社長が概要を説明。支社管内の71駅のうち今までに18駅に導入されていたが、今回は乗降客が多い駅を中心に23駅(京都府内8駅、兵庫県内15駅)に導入することや、福知山駅は自動改札機、他の駅にはIC専用改札機をそれぞれ設置することを紹介。導入にかかる費用は6億円を見込んでいるとした。
導入メリットについて「北近畿に京阪神から訪れる人も多く、利便性が向上する。きっぷを買わずに済むため、小銭をもたずに気軽に鉄道を利用でき、旅行や出張時のハードルも下がる」と語った。
大橋一夫市長は「ICOCAの導入で、福知山線と山陰線などが交わる本市の交通機能が強化され、市民や観光、ビジネス、スポーツなどを目的とした鉄道利用者の利便性が向上する。まちの活性化や産業振興に大きく寄与すると期待する」とコメントを発表した。
導入する駅は、福知山線の丹波大山-福知山駅間の各駅▽山陰線の船岡-胡麻駅間の各駅と綾部、和田山、八鹿、江原、豊岡、城崎温泉の各駅▽舞鶴線の西舞鶴、東舞鶴両駅▽播但線の生野駅、竹田両駅。
写真=マスコットキャラクターの隣で概要説明する漆原支社長