貧困の子らの命救いたい 成和中生徒会がアルミ缶回収
2019年06月12日 のニュース
京都府福知山市新庄、成和中学校の生徒会(江崎偲媛会長)は、11日から今年度1回目のアルミ缶回収を始めた。14日まで取り組んだあと、リサイクル業者で換金し、収益全額をユニセフに寄付。学校に通えない子どもなど、世界の貧困対策を支援する。
アルミ缶回収は、環境問題の解決に貢献しようと、2008年度にスタート。東日本大震災が発生した11年からは、ジャパン復興プロジェクト(JFP)と名付け、地震や豪雨災害が発生した東北地方、福知山、熊本県などに寄付を続けてきた。
今年度の生徒会では、世界に目を向けることにし、「貧困などで困っている人を、少しでも幸せにしたい」と、世界中の子どもの命、健康を守るために活動する国連機関・ユニセフに寄付することにした。
活動の名称は「世界を助けたい」との熱い思いも込め、「世界お助け隊」に変更。生徒会が全校朝礼などで説明し、クラスごとに1500~3千個に目標缶数を決め、初日を迎えた。
午前7時30分ごろから、アルミ缶の入った袋を手に、次々と生徒たちが登校。生徒会本部役員と学級長、担当教諭らが駐輪場付近で待ち受け、それらを回収袋に入れ替えていった。
3年の江崎会長は「生きることもままならない子は、世界中にたくさんいます。この回収活動が、少しでも支援になればうれしい。これまでより多く回収できるよう、がんばりたいです」と話していた。
写真=初日から多くのアルミ缶が集まった(11日午前7時40分ごろ)