福知山駅構内に「どっこいしょベンチ」 工繊大生が手作り
2019年03月31日 のニュース

京都府福知山市の玄関口、JR福知山駅のにぎわいづくりにと、コンコースに木製ベンチが設置された。京都工芸繊維大学福知山キャンパスの学生らが、要望を受けて手作りしたもので、29日にお披露目式があり、駅の利用者たちが腰を下ろして休んでいる。
JR西日本が実施する「駅にぎわいプロジェクト」の一環で、福知山支社では初めての試み。福知山市西小谷ケ丘にキャンパスを構える京都工芸繊維大学に依頼し、昨年10月から計画がスタートした。
「地域創生テックプログラム」の学生5人が企画を担当。10月から12月まで利用者へのアンケートなどを行い、ゆっくりと過ごせるベンチの設置を提案。材料は地元のものをと、立原の伊東木材に発注した。温かみのある丹州材のヒノキとスギを使った。
製作は3月になってから、大学院生の平野滋英さん(25)と3年生の田路健斗さん(21)が受け持った。ベンチは、柱を囲んで設置できるよう、正12角形に。京都市内のキャンパスで作ったため、最終的に柱のサイズに合わせる調整が難しかったという。
名前は福知山踊りの掛け声「ドッコイセ」を意識して「どっこいしょベンチ」に命名。12~20人くらいが座れるという。田路さんは「作業は大変でしたが、完成した時はうれしかったです。多くの人に利用してほしい」と話す。
写真=完成したベンチの座り心地を確かめる工繊大の学生ら