センバツで福知山成美、一度は逆転も九州王者に屈す
2019年03月26日 のニュース

選抜高校野球大会、福知山成美は筑陽学園に2-3で敗れた。
成美 000200000=2
筑陽 01010010x=3
成美は1点を追う4回表、東原の内野安打、坂の左翼線二塁打でつかんだ2死二、三塁のチャンスに、神内が中前打を放って逆転。さらに二盗で得点圏に進んだが、追加点は挙げられなかった。
その後、攻撃の糸口がつかめないまま進んだ7回裏、2死から四球と中越二塁打で決勝点を奪われた。この二塁打は、小橋投手が筑陽に唯一許した長打だった。
反撃が期待された打線は後半になって沈黙し、6、7、9回はいずれも三者凡退に抑えられ、筑陽の主戦・西投手の完投を許した。
小橋投手は、ストレート系の球とスライダーを中心に投球を組み立て、内外角、高低を使い、筑陽打線に立ち向かった。直球は130キロを超え、変化球も切れ、右打者の内角を突くストレート、低めに集めるスライダーで、要所をよく抑えた。一人で投げ切り、3失点にとどめたのは見事だった。
ただ、甲子園の緊張感があったのか、いつもは1試合で1個くらいの四球が、この試合では5つを数えた。4、7回の失点はいずれも四球で出した走者を生還させており、試合を分ける結果になってしまった。よく投げ切った
アルプススタンドで声援を送り続けた小橋投手の父・一之さん(46)は「きょうは緊張していたのか、四球を出すなど本来の投球ではなかったが、よく最後まで投げ切ってくれた。まだ終わりではないので、夏につなげてほしい」と話し、頑張りをたたえた。
前主将・藤田希和さんの父、智さん(44)も「よくやった。課題もみえたが、夏にもう一回り大きなチームになってほしい」と今後に期待した。
写真=2点適時打を打つ神内(4回表)