京都府福知山市三和町大原の大原神社で2月の節分行事で活躍する鬼たちの衣装合わせが27日にあった。地元の有志らが扮し、手作りの金棒を手に気勢をあげた。

　江戸時代に始まった同神社の豆まきは、掛け声が「鬼は内、福は外」で、一般的なものの逆になっていることで知られる。そのユニークな節分を一層盛り立てて地域を元気にと、地域活性化グループ・大原話し合いの会（大槻兄市会長）が1996年から節分行事を続けている。

　鬼たちは2月2日夜に大原地区全戸を回って厄（鬼）を集める「鬼迎え」をして、3日午後7時から大原神社境内での「追儺式」に登場する。豆に打たれた鬼は本殿へと逃げ込み、神さまの力で改心して福の神となり、参拝者の前に再び姿を見せる。最後は景品付きの福豆をまく。

　大槻会長（73）は「珍しいということで、例年多くの方が来てくださいます。今年も頑張りたい」と張り切る。本番は60代～70代の住民3人に福知山公立大学の教員1人と学生2人が加わり鬼役を務める。


写真＝「今年の節分も盛り上がるぞ！」と張り切る鬼たち（大原神社で）