第91回選抜高等学校野球大会への出場が決まった京都府福知山市の福知山成美高校。井本自宣監督（45）は、旧福知山商業高校時代から成美を強豪校に押し上げた名将・田所孝二前監督のもとでコーチ、部長を務め、2014年秋にバトンを引き継いだ。成美の甲子園は以降、初となる。

　成績が振るわない時には、練習中に通りすがりの人からいろいろ言われることもあったという。「それだけ周囲の期待が大きいチーム。今回は最後まで、決まるかどうか分からない状況だったので、余計にうれしい」と笑顔を見せる。

　また、選抜大会に向けて「地元の人に応援してもらってこのチームがある。良い試合をすることが一番の恩返し、お礼になると思う。ひとりでも多くの人に元気を与えられるような試合をしたい」と話した。


写真＝「自覚を持ってやっていこう」と部員たちに語る井本監督（左）