京都府福知山市水内の福知山成美高校野球部が、第91回選抜高等学校野球大会（毎日新聞社、日本高等学校野球連盟主催）に出場することが決まった。選考委員会が25日にあり、同校に吉報が届いた。センバツ出場は5年ぶり3回目、夏を合わせると7度目の甲子園になる。

　午後3時30分ごろ、兒島裕之校長（59）のもとに、出場決定を知らせる電話が入った。学校のグラウンドで待つ選手たちに兒島校長が「さきほど連絡があり、福知山成美高校が選抜大会の出場校に満場一致で推薦されました」と伝えると、選手らは「よっしゃー」などと声を上げて喜びを爆発させた。

　井本自宣監督（45）は「良い結果を得られたのは君たちの力です。頑張ってきた分ご褒美をいただいた。3月の選抜大会に向けて、近畿代表としての自覚を持ってやっていこう」と士気を高めた。

　センバツ出場校を選考する重要資料になる昨年秋の大会は、小橋投手を中心とした固い守りで勝ち進んだ。打撃も試合ごとに調子を上げ、京都大会で10年ぶりに優勝した。

　近畿大会は、神戸国際大附属（兵庫2位）の猛追を振り切り、5－4で制して8強入りしたが、続く履正社（大阪1位）には0－5で敗れた。

　近畿からのセンバツ出場は6校のため、実質的には近畿大会ベスト4に加え、残る2枠を大阪桐蔭、市立和歌山などと争う形になっていた。センバツ2年連続優勝していた大阪桐蔭は出場を逃した。


写真＝選抜大会出場が決まり喜ぶ成美ナイン