北京、リオデジャネイロ両五輪に出場したアーチェリー女子、林勇気選手（34）＝堀場製作所・京都市＝が、福知山市石原の京都府立工業高校体育館を19、20両日に訪れ、府内の高校生ら延べ約70人に正確なフォームなどの技術を教えた。

　京都府高体連アーチェリー部専門部の強化練習会で、19日は約20人、20日は約50人が参加した。林選手は日本代表として両五輪に出場し、ともに団体8位入賞。2020年東京五輪でメダル獲得を目標に掲げる。

　両日とも実技講習があり、林選手は手本を見せながら、目線を変えないことなどポイントを紹介。また、高校生たちの弓を引く力が弱いことを指摘し、ひじから引くことが有効と教えた。

　さらに、体幹トレーニングの重要性を説明し「なんのためにするのか考え、意識してトレーニングすることが大事」と上達のコツを伝えた。20日は講演もあり、目標を持つ大切さなどを話した。

　参加した府立工業1年の足達友貴選手と吉田光冴選手は「アドバイスがとても分かりやすかったです」と喜び、「今回のような貴重な経験を生かして、全国ベスト8以上に入りたい」と意欲を高めた。


写真＝林選手が高校生に手本を見せた