京都府福知山市三俣に鎮座する生野神社の宮当番を引き継ぐ「戸渡しの儀」が20日、営まれた。新しい宮当番が、ご神体や約400年にわたる歴代宮当番の名前が書かれた巻物「おとじょうさん」などを引き継いだ。
宮当番は毎年、三俣地区の10戸が担当し、1年間、境内の清掃や雪かき、祭りの準備などを全般に担当する。
巻物の最初には、徳川三代将軍・家光のころにあたる1625年のときの宮当番の名前が記されていて、少なくとも今から394年前にはこういった儀式があったとみられる。
地域の人ら約100人が見守る中、生野神社で神事が執り行われ、神官の林秀俊・大原神社宮司に続き、榊(さかき)を口にくわえてご神体を持つ旧当番、新当番らが拝殿に上り、神事に臨んだ。
このあと近くの三俣生活改善センターへ場所を移し、戸渡しの儀があり、旧当番の大槻充さんから新当番の今川幸夫さんへ引き継がれた。
写真=厳かな雰囲気の中、執り行われた戸渡しの儀
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。