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両丹日日新聞2019年1月19日のニュース

福知山市が上水道を民間に包括委託 4月開始に向け引き継ぎ

施設の説明を受ける委託先社員 京都府福知山市の市上下水道部は、新年度から上水道事業などの包括的民間委託を本格開始する。これを前にいま業務の引き継ぎを行っており、委託先の社員が浄水場などの上水道施設をまわり、市職員から説明を受けたりしている。

 市では、すでに料金徴収や水道施設の保全管理、緊急的な水道管の修理など計45業務を、複数の民間事業者に委託している。新年度からは、これに大半の窓口業務や水道施設の運転管理など9業務を追加し、民間1社に包括委託する。

 ただし、事業計画策定や水道料金の設定、水質検査、老朽化した施設・水道管の更新、人事関係などは、これまで通り市が行う。業者を一本化し、職員数を減らすことや民間のノウハウを生かすことで、約1割のコスト削減につながるとしている。

 包括委託先は、メタウォーター・メタウォーターサービス・フューチャーイン共同企業体(代表企業・メタウォーター株式会社関西営業部)。熊本県荒尾市などで、同様に上水道の包括的民間委託を受けており、実績もあるという。

 市が公募型プロポーザル方式で募集し、応募した2者から選んだ。昨年11月30日に契約を締結し、12月1日から引き継ぎを始めており、4月1日から本格的に委託業務を開始する。5年契約で、委託料は25億2612万円となっている。

 これに伴って、上下水道部はお客様サービス課を無くすなどして、4課12係から3課10係に再編する。職員数はほかの部署への異動などで、83人から59人にする予定。お客様サービス課で行っていた業務の約8割は、委託先の社員が受け持つことになる。

 また地元の10社ほどが加盟する福知山管工事協同組合などが、共同企業体の協力企業となっている。水道管が破裂した際に、修理を依頼するなどして、地元業者への配慮もしていくという。

 上下水道部総務課は「上水道事業自体を売却や譲渡し、財務関連や老朽管の更新など一括して任せる民営化とは異なります。現状では、民営化は考えていません」としている。

 また今後について、「引き継ぎをしっかりして、スムーズに移行できるよう努力しています。市民にご迷惑をかけないよう、これからも安心安全な水を、供給できるようにしたい」という。


写真=下荒河浄水場で施設の説明を受ける委託先の社員(奥の3人)

    

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