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両丹日日新聞2018年1月 3日のニュース

車いすで駆ける「サンジ」(下) 雨でも日に3回の散歩

ディスクを追いかけるサンジ 京都府福知山市土師宮町の西村慎一さん(51)・裕子さん(47)夫婦と暮らすコーギー犬の「サンジ」。夫婦と一緒にフライングドッグの練習に励み、大会で優勝もした。そんなサンジが、後ろ足を地面にすって歩くようになり始めた。

 症状は徐々に悪化し、2015年10月、京都市内の病院でDM(変性性脊髄症)と診断された。痛みは伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気で、症状は後ろ足から出現し、進行すると脊髄の前の方にも広がり前足にも症状が現れる。近年、コーギーでの発生頻度が高く、現時点で治療法はないとされる。

 後ろ足を引きずり、家の中でもほとんど動かなくなったサンジを見て、慎一さんは手作りの車いす製作を始めた。中古のベビーカーの車輪や鉄のフレームを用意し、完成させた。整備士だったことが大いに役立った。

 さっそく、サンジに装着した。「聞き分けが良くて、助かった」と慎一さん。嫌がることもなく、すんなり受け入れてくれた。

 それまでは、すねた様子だったが、車いすのおかげで思うがままに動けるようになり「表情が明るくなり、目に輝きが戻った」という。

 西村さん夫婦にとって、愛犬たちとの時間は生活の一部。日課は朝6時30分、夕方6時過ぎ、夜9時ごろからの3回の散歩。雨の日も風の日も雪の日も欠かさない。毎回、10〜15分ほど近所を連れて歩く。

 サンジがこの病気になってからもそれは変わらない。雪が降り積もっても、車いすの車輪に子ども用のスキー板を敷いて歩いた。おかげで、近所の人から声を掛けてもらい、良い交流になった。
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 裕子さんはインドア派だったが、犬を飼うことでアウトドア派になった。「犬を通じてつながりが増え、楽しい。散歩するだけでも違う。犬は手がかかるほどかわいくなります」と目を細める。

 16年には、ボーダーコリーのレイリー(1)が加わり、6匹となった。ディスクドッグの大会に出場しているのは、現在メリーとレイリーで、あとの4匹は高齢などのため遊びでやる程度。

 慎一さんは「競技を始めて、サンジに多くのことを教わりました。サンジでなければできなかったと思う」と振り返り、「診断を受けた時、競技を辞めさせるのもひとつだが、動ける範囲で続けさせたいと強く思った」と話す。

 西村さん夫婦にとってディスクドッグとは、愛犬と思いが通じ合える手段の一つ。「みんなが高齢になってきているので、体に気を付けながらいつまでも楽しい生活を続けれたらうれしい」


写真上=車いす生活になってもディスクを追いかけるサンジ
写真下=ディスクを空中でキャッチするサンジ(5歳のころ)

    

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