高額の電子マネーを購入しようとした60歳代の男性に声をかけ、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、京都府福知山市末広町のセブンイレブン福知山末広店の星山陽子オーナーらに27日、府警本部などから感謝状が贈られた。

　男性は13日に同店を訪れ、電子マネー（プリペイドカード）を購入しようとした。男性が「15万円ほどいる」と話したことから、レジで対応した店員の大槻真由美さん（48）が詐欺を疑い、事情を聴くと「有料サイトに登録され、相手に電話をしたらお金がいると言われた」と返答した。

　それを聴き、たまたま店舗の巡回に来ていたセブンイレブンジャパン社員の上野浩子さん（26）に相談。2人は男性が詐欺にあっていると判断し、警察へ相談するように促した。男性はこれに従い、通報をしてから同署へ相談に訪れ、だまされていることが分かって被害に遭わずに済んだ。

　27日に同店で、山田健一署長が星山オーナーに京都府警本部特殊詐欺総合対策統括官からの感謝状、大槻さんと上野さんの2人にそれぞれ山田署長からの感謝状を手渡した。

　大槻さんは普段から、高額のプリベイドカードを購入する人には声かけをしているといい、「男性が被害に遭わず、本当に良かったです。これからも声かけを続けたい」と話していた。


写真＝星山オーナー、上野さん、大槻さん（左から）が山田署長から感謝状を受け取った