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両丹日日新聞2017年12月21日のニュース

河守鉱山の情景鮮やかに 高校生が白黒写真カラー化

 京都府福知山市大江町金屋、府立大江高校(永井正樹校長)は22、23両日、ビジネス科学科の生徒たちが、昭和のころの町内の様子をとらえた白黒写真をカラー化した作品などを展示する「映像ミュージアム」を学校で開く。佛性寺にあった河守鉱山の情景などを鮮やかによみがえらせている。

 白黒写真のカラー化は、昨秋から実施。今年2月に作品の展示会を初めて開いた。今回はマルチメディアコースを選択している2年生15人が中心に取り組んだ。

 同町蓼原の三光堂写真館が保管していた乾板からおこした画像や町内の住民から借りた写真をもとに、コンピューターの画像処理ソフトを使って色付けし、パネルにした。

 カラー化したのは23枚。昔をよく知る住民たちから、当時の様子を聞き取り、京都工芸繊維大の協力を得ながら、9月から作業を進めてきた。

 河守鉱山の写真は3枚あり、鉱山の遠景や坑内から鉱石とともに運び出された価値のない岩や土砂などの置き場、鉱員や家族らが暮らしていた社宅周辺の写真で、周囲の木々や建物などに細かく着色している。

 このほか、現在の美河小学校(河守中央)近くにあった旧大江町役場や小川で大根を洗う女性たち、街中の薬局などの写真もある。前回の作品展で出品した12点も並べる。

 また3年生が、大江に伝わる酒呑童子伝説の絵本をもとに、音声などを入れて紙芝居風に仕上げた動画も上映。鬼の着ぐるみが動く立体映像を見ることができる3Dホログラムも用意する。

 河守鉱山の写真のカラー化に取り組んだ2年の三宅蒼馬君は「建物は立体感が出るよう、少しずつ屋根の色を変えていきました。鉱山を知る人に写真を見てもらい、当時を思い出してもらえればうれしいです」と話していた。

 入場無料。展示時間は両日とも午前10時から午後3時まで。


写真=河守鉱山などの写真をカラー化した作品と生徒たち

    

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