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両丹日日新聞2017年12月 7日のニュース

近世に描かれた酒呑童子の特別展 鬼と戦う顔出しパネルも

酒呑童子絵巻 福知山市大江町佛性寺、日本の鬼の交流博物館(塩見行雄館長)で、冬季特別展が開かれている。テーマは「鬼神に横道なきものを−近世に描かれた酒呑童子の憤怒」。大江山の酒呑童子の鬼退治伝説を題材に、江戸時代を中心に描写された絵巻物や錦絵などを展示。作品を通じて当時の庶民の間に伝説が広く知れわたったことが分かる内容となっている。来年2月4日まで。

 平安時代を舞台にした酒呑童子の鬼退治伝説は、室町時代から絵巻物や謡曲、御伽草子などでよく知られた物語だが、江戸時代になると絵本や錦絵などで多くの作品が出回った。また浄瑠璃や歌舞伎でも演じられ、伝説が一大ブームとなった。

 出展しているのは市や鬼博が所蔵している19点。江戸中期の絵巻物「酒呑童子絵巻」(作者・英一蝶)は武将・源頼光一行が、都から大江山へ鬼退治に向かい、酒呑童子ら鬼を征伐する場面などが描かれている。上中下3巻あり、長さは合わせて20メートルを超える。酒呑童子の首が切られる姿などを細かく表現している。

 錦絵も多数出展。明治15年(1882)の「大江山鬼人退治」(作者・2代目長谷川小信)は、頼光と四天王の渡辺綱、酒呑童子の家来の鬼・茨木童子らを描いた多色刷りの錦絵5枚を屏風仕立てにしている。

 また江戸末期の絵師、歌川国芳らの3枚続きになった大判錦絵も展示。ダイナミックな図柄と鮮やかな色調が特徴で、訪れた人たちの目を引く。

 酒呑童子らを退治する武士たちは、武者絵によく出てくる姿をしているが、鬼は一点ずつ違った顔つきや姿で描かれ、それぞれ作者の独創性が出ている。

 塩見館長は「江戸時代の絵師たちが、どんな鬼を想像して描いたか、作品を見て楽しんでもらえればうれしい」と話している。

 入館有料。開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。月曜休館で、28日〜1月4日も休む。


■顔出しパネル作り 鬼の面をプレゼント■

 冬季特別展の開催に合わせて、福知山市は酒呑童子と源頼光の決闘の場面をデザインした顔出しパネルを作り、博物館内に置いている。

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 パネルは木製で縦2メートル、横3メートル。今回展示している酒呑童子絵巻に描かれている首を落とされた童子が源頼光にかぶりついている一場面をそのまま絵柄にした。

 頼光の顔の部分が切り抜かれていて、そこから顔を出して記念写真が撮れるようにしている。このほか来館者には、紙製の鬼の面(先着500人)や節分の説明文を載せたパンフレットをプレゼントする。

写真(上)=3巻合わせて長さが20メートルを超える「酒呑童子絵巻」などを展示している
写真(下)=今回特別に作った顔出しパネル

    

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