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両丹日日新聞2017年11月20日のニュース

大江に「テナガエビ街道」を 海洋高校の協力で養殖実験

テナガエビの稚エビ 京都府福知山市大江町の住民らでつくるまちおこしグループ「大江まちづくり住民協議会」(新宮七郎会長)は18日、由良川でとれるテナガエビの養殖実験を町内で始めた。宮津市の海洋高校の生徒たちが人工ふ化させた稚エビを育成。一定の大きさ、量を確保し、食用として提供したいと考えている。

 テナガエビはカワエビとも呼ばれ、はさみの先端から尾までの長さは最大で雄が20センチ、雌が15センチ。5月から7月にかけて由良川で、かごなどを使った漁が行われる。

 協議会では、川辺の環境が変わり、漁がしにくくなっていることなどが原因で捕獲量が減っているテナガエビを養殖し、特産化することで大江のまちおこしになればと、取り組みを計画。海洋高に協力を求めた。

 同校ではマリンバイオ部の生徒たちが、人工ふ化して育てたテナガエビが産卵し、その卵をもとに、再び人工ふ化を行う完全養殖に成功している。

 18日は1〜5センチの大きさに育った稚エビ約500匹を、同町公庄の実験場(車庫)に運び、部員3人が、使われなくなった川下り船を再利用した大型水槽2基の中に入れた。
 
生徒たち
 
 今後は協議会のメンバーが交代でえさやりなどの世話をする。1〜2年後には出荷できる大きさの10センチほどに育てたいという。

 同部副部長で1年の崎田幸村君は「ふ化させるのは大変でしたが、成長するのが楽しみです」と期待を寄せていた。

 新宮会長(68)は「実験を続け、成果を出したい。将来的にはどこの家や店でも手軽にエビを食べることができるよう、町内に『テナガエビ街道』をつくることができればうれしい」と話している。


写真上=海洋高生徒が育てたテナガエビの稚エビ
写真下=稚エビを水槽の中に入れる生徒たち


    

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