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両丹日日新聞2017年11月 9日のニュース

台風21号で大野ダム貢献 由良川の水位を低減

大野ダム 台風21号災害の際に、京都府は由良川上流の大野ダム(南丹市美山町樫原)を防災操作し、下流へ流す水の量を最大で4割減少させ、由良川の水位低減に役立てた。

 台風接近に備え、あらかじめダムの貯水位を、最低水位の155メートル近くまで低下させておいた。迎えた台風による流域の総雨量は342ミリで、1962年4月の管理開始以降2番目の多さ。ダムへの最大流入量は1秒あたり1515立方メートルに達した。

 これを洪水時に貯留できる最高水位・サーチャージ水位の175メートル間近までためた。貯留水量は最大で京セラドーム大阪の約16杯分、約1894立方メートルに及び、下流へ流す水の量を1秒あたり643立方メートル(約4割)減らすことができたという。

 また2013年4月から供用開始した京丹波町下山の畑川ダムでも同様の対応をして、京セラドーム大阪0・8個分、約92万立方メートルの水を貯留。下流へ流す量を最大時に1秒あたり12立方メートル(約2割)減らした。

 由良川福知山観測所の水位は、23日午前4時30分に最大の7・39メートルに達した。計画高水位(堤防工事の基準で、その堤防が耐えられる最高の水位)は7・74メートル。大野ダムと福知山市街地(福知山観測所)は約42キロの距離があり、そのまま4割の低減とはならないが、府は「堤防を守るのに十分効果があった」としている。


写真=いっぱいにためていた水を台風通過後に放流する大野ダム(京都府提供)

    

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