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両丹日日新聞2017年10月24日のニュース

台風:由良川沿いで被害拡大 浸水100軒以上

冠水した道路 22日夜、近畿地方に最接近した台風21号は、各地に被害をもたらした。京都府福知山市は被害情報の収集を進めている。大江町や石原、土などで家屋の浸水があったほか、強風や土砂流入の影響で、家屋の一部損壊といった被害があった。けがなど人的被害は、これまでのところない。ただ、本格的な調査は24日午後からとなり、全容は把握できていない。

 床上浸水は石原と土で計約80軒と推定、川北と大江町三河でも各1軒。床下浸水は尾藤と土師宮町、下天津で3軒あった。このほか大江町で約30軒の浸水被害があると推定しているが、詳細は分かっていない。強風による影響で、西小谷ケ丘の家屋の屋根が飛ばされ、瘤木と川北では家屋に木が倒れて破損した。

 また道路の被害は、倒木10件、道路冠水19件、通行止め18件、道路崩壊2件、土砂崩れ4件などを確認。停電も22日からの累計で、夜久野町を中心に1535戸あり、大江町では約660戸で断水も発生した。

 今回の石原と土地区の家屋浸水について、13年9月の台風18号水害と同様に由良川の氾濫が大きな原因となっていて、「整備中の戸田橋下流堤防から、越水してきたとみられる」と市は分析する。

 石原の自宅が15センチほど床上浸水した40代の男性は「23日午前0時ごろ、家の前の道路が冠水し始めたので、家族で避難しました。台風18号の際にも床上浸水を経験しているので、大事な荷物を2階に上げるなど、ある程度は教訓が生かされたのでは」と話す。

 「ただ今回は堤防の整備が進んでいて、床上まではいかないだろうと思っていたんですが」と漏らし、「行政には堤防以外の浸水対策も行ってほしい」と要望。散乱した部屋を見て、「これから片付けが大変ですね」と肩を落とした。


写真=冠水した道路。城山から中方面を望む(23日撮影)

    

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