世界初の密閉中空鋳鉄技術を持つ鋳鉄製造業の浅田可鍛鋳鉄所(本社・福知山市長田野町、浅田博史社長)は、三和町にある工業団地「アネックス京都三和」の用地を追加取得した。同団地にはすでに同社の工場があり、さらに生産能力を高めようと、隣接する2区画(約1万7600平方メートル)を購入。新工場を建て、2019年1月からの稼働をめざす。
■2.8倍にして生産能力増強■
自動車の鋳物製品などを製造する同社は、1977年に大阪府八尾市から長田野工業団地に完全移転した。また05年には、本社工場が手狭になったことから、三和工場を建設。加工部門の機能を移し、現在は2拠点で稼働している。
自動車部品の需要は年々増加する傾向にあり、生産量は08年〜11年に比べて約1・5倍になった。これまで既存の敷地内で拡張を進めてきたが、拡張余地が無くなり、新たな用地取得に踏み切った。
今回の用地取得で、三和団地での敷地面積は2・8倍ほどになる。新工場には、検査・出荷関係の機能を移すことにしており、発注者のニーズに応えられる体制を構築する。
浅田社長は「昨年4月に創立100周年を迎え、今後も50年、100年を展望し、さまざまな機能の効率化に向け、取り組みや研究、整備を行っていきたい」と話している。
■28区画のうち15区画売却■
アネックス京都三和の用地販売状況は、これで28区画中15区画が売却済みになった。面積では30・9ヘクタール中13・4ヘクタールで、全体の43・4%が埋まった。市移住・企業立地推進課では「これを弾みに、今後も引き続き誘致に努めていきたい」と意気込んでいる。
写真=三和にある浅田可鍛の既存工場。隣の土地を取得し、新工場を建設する
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