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両丹日日新聞2017年9月29日のニュース

元高校球児が大衆演劇の花形に 母校で公演

市川昇
 京都府福知山市水内の福知山成美高校で、大衆演劇「劇団紀州」の観劇会が28日にあった。演目は、親孝行がテーマの「地蔵の宇ノ吉」。笑いあり、涙ありの構成で、生徒らを楽しませた。舞台で主役を務めたのは、花形・市川昇。同校野球部OBの吉村優利さん(27)で、体育館に集まった恩師や後輩らを前に、堂々と演じ切ってみせた。

 大阪府堺市出身の吉村さんは、07年度に成美高を卒業した。在学中は白球を追い続けたが、その当時から舞台役者に興味があり、卒業してすぐに和歌山の劇場を拠点とする「劇団紀州」に入った。

 師匠は元松竹所属の俳優、市川昇次郎さんで、劇団には役者や歌手、芸人など約10人が所属。全国各地で公演を行っており、吉村さんは3年前から花形役者となった。

 母校での公演は初めてで、舞台前に「正直、恥ずかしい」と語っていた吉村さん。本番が始まると一転して、華麗な立ち回りを披露。随所に見せ場が用意され、親子が再会するラストシーンでは涙を誘った。

 また生徒指導部や担任の先生の名前をせりふに織り込むなど、アドリブも満載。客席から何度も笑い声が聞こえ、在学時をよく知る先生たちは、卒業生の成長した姿に目を細めていた。

 吉村さんは「高校時代の夢をかなえるため、成功するのが難しい世界の中で挑戦している姿を見て、後輩たちも『夢をしっかり持って生きよう』と思ってもらえたらうれしい」と話していた。

 演劇観賞は、学園祭の一環。27日は体育祭があり、リレーや障害物レースなどの種目で競った。28、29両日の文化祭では、女子野球部のダンス、吹奏楽部の演奏といった舞台発表、文化部の展示などがあった。


写真=恩師や後輩を前に主役を演じた吉村さん

    

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