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両丹日日新聞2017年8月17日のニュース

豊作願う雨ごい祭り「笹ばやし」

笹ばやし 京都府福知山市下六人部地区で江戸時代から続いている雨ごい祭り「笹ばやし」が16日夜、多保市であった。子どもたちが笹を振って走る「笹ぶり」をし豊作をもたらす雨を願った。

 笹ばやしは多保市にある天神社の祭礼で行われている行事。寛文9年(1669)に百日間雨が降らず干ばつに見舞われた際、当時の福知山藩主、朽木稙昌が命じて始まったとされる。

 地区内の6自治会の住民約170人が参加。集落内の立石で神事をしたあと、12個の提灯を付けた「十二まとい」を持つ人や笛、太鼓などの囃子方らが天神社に向けて巡行した。

 笹ぶりは、大人たちが樫の棒で堰に見立てた柵を作り、待ち構えたところに子どもたちが笹を振りながら駆け寄り、柵をたたいて崩し、駆け抜けることで「堰が切れるほどの雨が降る」ことを表現する。

 今年も巡行の途中5カ所で行った。参加した子どもたちは約40人。昨年、一昨年の祭りでは雨が降ったが、今年は星空が広がる中、声を上げて走る子どもたちの元気な姿が見られ、沿道の人たちが見守った。

 巡行には飾り屋台の山車も加わった。毎年載せる造り物は今年、NHK大河ドラマの「おんな城主 直虎」をテーマにした人形を飾った。

 多保市の芦田守義自治会長(69)は「今年は天候に恵まれて本当によかった。沿道の人たちも多く、にぎやかに催すことができました」と喜んでいた。


写真=笹を振り、堰に見立てた柵を崩す子どもたち

    

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