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両丹日日新聞2017年7月18日のニュース

南方系のヒメハルゼミ 談で生息確認

ヒメハルゼミの生息調査 京都府福知山市談の山林で15日、南方系で小型のセミ「ヒメハルゼミ」の生息が確認された。福知山市自然科学協力員会のメンバーが日本セミの会の原田耕平さん(63)=舞鶴市浜=を迎えて調査。すでに鳴き声は確認されており、調査で6個の抜け殻を見け、生息が確実となった。シイ、カシ類の照葉樹林のみでみられる希少種。京都府内で5カ所目、市内では2カ所目となる。

 ヒメハルゼミは、体長2、3センチの小型のセミ。生息地が照葉樹林に限定され、戦時中でも伐採されずに木が残った社寺林に多い。6月中旬から7月下旬にかけて、「ヴィーン、ヴィーン」と1匹が鳴くと、周りの数十匹が同調して鳴き出すという。

 府内では1991年に市内大江町、元伊勢内宮皇大神社の鎮守の森で初めて確認され、90年代の後半以降から京丹後市峰山町、伊根町、舞鶴市で相次いで確認された。

 談の山林では、15年7月に鳴き声を初めて聞いた市自然科学協力員で昆虫に詳しい猪崎の山段眞彦さん(56)が、地元の市自然科学協力員の藤原紀幸さん(76)らと調査。昨年7月には鳴き声を録音し、さらに抜け殻3個を見つけていたが、セミを専門分野とする人の判断を待ち、発表を見送っていた。

 今年は6月28日以降、藤原さんが夕方を中心にほぼ毎日、自宅近くからヒメハルゼミの鳴き声を聞いており、調査の日も山のふもとから時折甲高い鳴き声が聞こえた。

 原田さんと藤原さん、山段さんの3人は「抜け殻は間違いなく見つかるだろう」と自信を持って山道を登り、シイやカシが混じった雑木林のやや湿気が多い場所で立ち止まっては、付近に目を凝らして抜け殻を探した。

 木の枝先や地面に落ちた状態で2センチほどの長さの抜け殻が、約2時間30分間で雄雌各3個見つかり、原田さんも「生息しているのは間違いない」とした。
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 全国的に、照葉樹林の伐採で生息地は減少傾向にある。茨城、新潟、千葉県には、保護活動が盛んで、国の天然記念物に指定されている地域がある。自治体で天然記念物や絶滅危惧種に指定しているところもあるという。

 原田さんは「ヒメハルゼミは、南方系のセミと言えますが、照葉樹林から出ようとはせず、比較的湿った森林を好みます」と生態を紹介。「詳しい人だと鳴き声だけでヒメハルゼミと分かります。府内では現在、天然記念物などに指定されている地域はありませんが、人と生き物が共存するという気持ちを忘れず、環境保全を続けていくことを忘れてはならないと思います。日本セミの会の会報で、確認したことを発表したい」と話していた。


写真上=談の雑木林で抜け殻を確認した原田さん、山段さん、藤原さん(奥から)
写真下=確認された抜け殻

    

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