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両丹日日新聞2017年6月23日のニュース

雪の下で甘さたくわえ 神鍋高原にキャベツの季節

 神鍋高原の名産を存分に楽しむイベント「キャベツまつり」が、兵庫県豊岡市日高町栗栖野、道の駅神鍋高原で25日に開かれる。JAたじま日高営農生活センターによると、今年は大雪の影響で生育が例年より1週間ほど遅れているものの、質は上々。イベントに使う量も確保できているという。

 神鍋高原は水はけが良く、肥料持ちも良い「黒ぼく」と呼ばれる火山灰土と、昼夜の温度差が大きい特性を生かし、早くからキャベツが栽培されてきた。戦後すぐの1947年からは組織だった出荷が行われるようになり、地域を代表する特産品になった。

 高齢化で生産規模は縮小してきたものの、今でも神鍋高原園芸組合の22人が5・7ヘクタールで栽培。昨年は2万5000ケース(1ケース12キロ)を神戸、大阪の市場や地元に出荷した。

 秋に植え付け始め、ひと冬越してじっくり育てるため、「質がバツグンにいい。今年も甘い神鍋キャベツを」と市場関係者たちが毎年心待ちにしているという。シャキシャキした食感は地元でも大好評。キャベツチップスやキャベツコロッケのシリーズは道の駅の人気商品になっている。

 神鍋高原キャベツがおいしいのは、雪の下で甘さをたくわえるためだが、今季はその雪が多すぎた。4月なっても雪が残った農地が多かった。加えて、ここのところの雨不足で、全体に生育が遅れ気味だが、「味は今年もいいですよ」と関係者たちは笑顔で話す。

 出荷シーズンを告げるキャベツまつりは、25日午前10時から午後3時ごろまで、道の駅西口駐車場で開く。取れたての新鮮キャベツを特別価格で販売(1人3玉まで。無くなり次第終了)。子ども限定のキャベツ運び競走が午前11時30分、恒例のキャベツ丸かじり大会が午後1時にスタートする(ともに受け付けは午前10時から)。

 このほかステージ演奏やキャベツコロッケ、キャベツを使った料理の販売、キャベツ・ランチビュッフェ(午前11時から午後2時まで受け付け)、アマゴの塩焼きなどの屋台販売、かんなべ山野草の販売などがある。

 イベントの問い合わせは電話0796(45)1331、道の駅神鍋高原。


写真=新鮮なキャベツが毎年山盛り並ぶ

    

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