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両丹日日新聞2017年6月 5日のニュース

「火事だー」大声で叫び、リレーで消火 防災運動会

防災運動会 京都府福知山市土師新町南自治会(渡部貢自治会長、660世帯)は4日、地元の児童公園で、防災運動会を開いた。近年、福知山で水害が相次いでおり、競技を通じて災害時の対応を楽しく覚えてもらおうと企画。大声コンテスト、初期消火リレーなどを盛り込み、住民約450人が参加し、青空のもとでふれあいを深めた。

 同自治会では、以前から毎年運動会を催していたが、会場の同公園で、集中豪雨時などの対策として地下貯留施設の整備が進められていて使えなかったため、5年ぶりの開催となった。14年の8月豪雨時に地元でも浸水地域が出たことなどから、これを機に住民に危機意識を高めてもらおうと、初めて防災をテーマにして開いた。

 自治会は38組、会員約1600人の大所帯で、従来はチームを分けて開いていたが、今回は子どもからお年寄りまで気軽に多くの種目に参加しやすいようにチーム分けをせず、得点もつけずに実施。定番の玉入れ、組別対抗メディシングボールなどのあと、災害時の対応や知識を身につける種目をした。

 「大声コンテスト」は周囲へ災害を周知するもので、参加者が音量測定器に向かって「火事だー」と大声で叫んだ。子どもの部では電車が通るガード下ほどの109・2デシベル、大人の部では飛行機のエンジン音に近い114・2デシベルを記録した人がそれぞれ優勝した。

 「初期消火リレー」は参加者が3チームに分かれてコップにくんだ水でペットボトルを満杯にし、その後、消火器でぺットボトルを倒すまでのスピードを競った。

 「防災○×クイズ」には全員が参加した。「地震が起きたときは、机の下に身を隠す」「避難をするときは1人で避難しない」「料理中に地震が起きた場合、火を消すより、逃げることを優先する」などを問う問題が出され、参加者は公園に大きく描かれた「○」「×」のうち正しいと思う方に移動した。正解した人が残り、上位の人には防災グッズなどが贈られた。 

 渡部自治会長は「時代とともに隣近所との付き合いが希薄になっていますが、災害時には助け合いが大切になってきます。住民同士の絆を強める意味でも、今回の運動会はいい機会になったと思います」と話していた。


写真=大声コンテストで音量測定器に向かって叫ぶ男児

    

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