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両丹日日新聞2016年12月26日のニュース

地域活性化に高校生がアイデア競う 公立大の田舎力甲子園

岐阜県立恵那農業高校の発表 全国の高校生らから地域活性化策を募った「田舎力甲子園」のコンテスト発表会と表彰式が23日、京都府福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学であった。入賞した生徒たちが、若い感性を生かしたアイデアを発表した。

 公立大田舎力甲子園実行委員会(実行委員長・井口和起学長)主催。全国の地方都市や農山漁村が抱える少子高齢化、地域社会の活力低下などの課題を解決するためのアイデアを募るもので、成美大時代に始まり、今年で4回目になる。

 今年は7月から約5カ月間募り、全国から計89点が寄せられた。外部有識者や大学教員が、適合性、新規性、現実性など5項目を基準に審査。最優秀賞、優秀賞各1点、佳作6点を選び、上位入賞校がプレゼンテーション形式で1校12分程度の持ち時間で発表した。

■最優秀賞は伝統食継承唱えた恵那農高■

 最優秀賞に選ばれたのは岐阜県立恵那農業高校HEBO倶楽部。「元気発信! 恵那地域の活性化〜HEBO Project〜地域伝統食材ヘボの文化的継承をめざして」がテーマ。

 メンバーの4人は、地元でキノコと同様に秋の高級食材として親しまれているヘボ(クロスズメバチと、はちの子)を生かして地域活性化に取り組んでいる様子を紹介した。

 「最初はヘボの姿に抵抗を持つ人が多かったが、おにぎりに入れて販売することで好評を得られた」「メディアを通じた情報発信で大きな反響を浴びた」「商品開発は和食、洋食、菓子といった分野が考えられる。クルミやキャラメルと合わせたり、和の雰囲気を出すためにカリントウにする検討もしたい」などと話した。

 今回、福知山市内の高校の入賞はなかった。審査委員の尾家建生・大阪府立大学観光産業戦略研究所客員研究員は、「これ以上ないというレベルの高い研究が多くて、驚いた。最優秀校のヘボの発表には関心があり、昆虫を食文化に生かすことは今後世界の関心事になると思う」と講評した。


写真=最優秀賞に選ばれた岐阜県立恵那農業高校の発表

    

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