京都府福知山市の大江地域観光案内倶楽部（赤松武司会長）は、大江町内宮、元伊勢観光センターで、東海道中膝栗毛の作者、十返舎一九が書いた絵草紙「大江山酒顛童子談」の複写資料を展示している。入場無料。

　1820年（文政3年）に出版された絵草紙で、大江山の酒呑童子伝説を基にした奇想天外な内容。現物は舞鶴市郷土資料館が所蔵している。

　観光センターには、表紙を含め全ページをＡ3サイズに複写した35点を展示。歌川国直らが描いた絵のページもある。文は変体仮名で書かれているため読みにくいが、参考として綾部史談会員の久後生歩さんが翻刻した資料を置いている。

　資料は約50部置き、無料で持ち帰ることができる。来年2月いっぱい展示する。センターは土、日、祝日に開館。31日は閉めるが、1月1〜3日は開ける。

　開館時間は午前9時から午後3時まで。


写真＝迫力のある絵も掲載している大江山酒顛童子談の複写資料