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両丹日日新聞2016年12月 8日のニュース

厚生会館改修の計画見直し 大幅な財源不足で

厚生会館 京都府福知山市中ノの市厚生会館の改修工事を来年2月から予定していた市は、大幅な財源不足を理由に、計画を再検討する方針を固めた。これを受け、今年夏ごろから停止していた来年以降の一般予約を、12日午前8時30分から再開し、先着順に受け付ける。

 厚生会館は、文化振興拠点として1962年に完成。01年に舞台や照明、音響設備などを改修し、リニューアルオープンしたが、文化関係団体などから、さらなるホールの充実の要望が出ていた。

 このため市では、市民ニーズを反映させようと、収納式可動いすの設置、バリアフリー化、トイレの洋式化、授乳室やチャイルドルームの新設といった機能改修を進めることにしていた。

 財源は文化芸術会館等建設基金の約6億2千万円。昨年から設計を始めており、18年度中の完了をめざしていたが、耐震補強を含めて約9億9500万円が必要になることが新たに判明し、計画の見直しをすることにした。

 今後は、来年度から2年間で策定する計画だった「文化芸術振興基本方針」の委員会で、厚生会館のあり方についても再検討する。

 財源確保として、インターネットで出資を募る「クラウドファンディング」、民間資本を取り入れた「PFI方式」などを視野に入れ、別の場所に建て替えることも含め、議論していくという。

 まちづくり推進課は「予約の関係などで、市民にご迷惑をおかけして、申し訳ございません。しっかり意見を反映したうえで、予算確保も含めて再検討していきたい」としている。


写真=改修計画の再検討が決まった厚生会館

    

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