WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2016年12月 1日のニュース

丹後二俣紙の卒業証書 6年生が手漉き

手漉き 来春に卒業を控えた京都府福知山市大江町二俣三、美鈴小学校(植野恵子校長)の6年生5人が1日、近くの和紙伝承館で、自分たちの卒業証書に使う和紙を手漉きした。

 町内の3小学校では毎年、6年生が手漉きで丹後二俣紙の卒業証書を製作。地元で続く伝統産業の紙漉きの素晴らしさや作業の大変さを体得している。

 伝承館横の田中製紙工業所5代目の田中敏弘さん(55)から、和紙がコウゾの皮を原料としていることや漉き方の手順を教わったあと体験した。

 児童たちは簾桁と言われる木製の道具を使い、水槽内から原料のコウゾの溶液をすくった。紙の厚さが均等になるよう、簾桁を慎重に揺らして、オリジナルの和紙を漉き上げた。

 新井翔己君は「紙漉きは2回目だったけれど、緊張しました。修学旅行やみんなと遊んだことを思い浮かべながら漉きました」と話していた。

 漉き上がった和紙は田中さんのところで乾燥してもらい、学校で名前などの文字が入れられ、卒業式で手渡される。

 美河、有仁両小学校の6年生も今月中に伝承館を訪れ、卒業証書用の和紙を漉く。


写真=田中さん(右)に教わりながら漉いていった(1日午前10時ごろ)

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ