丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんば2016「ガラ・コンサート」が、兵庫県丹波市柏原町柏原、丹波の森公苑ホールで13日午後1時30分から開かれる。実行委主催、オーストリア大使館など後援。「たてよこななめ楽に寄す」と題して、京都府福知山市ゆかりの尺八奏者、井本蝶山さんを中心に構成する。

　井本さんは丹波市市島町から福知山市の京都共栄学園中学校へ通っていた06年11月に、都山流尺八楽会史上最年少15歳で師範試験に合格。注目を集めた。

　翌年、東京藝術大学音楽学部附属音楽高校へ進み、東京邦楽コンクール奨励賞を受賞。2年生の時にはオーストラリアで行われた国際フェスティバルの尺八世界大会で優勝するなど華々しい活躍を続けた。人間国宝の山本邦山さんらに師事しながら海外での公演も多くこなし、活動の幅を広げている。

　丹波の森国際音楽祭は、井本さんを今年のフランツ（シンボルアーティスト）として迎え、9月から丹波、篠山両市でホールや集会場などの小会場で様々に演奏会を催してきた。フィナーレを飾るのがガラ（祝祭）・コンサート。出演は井本さんのほか、スロベニア生まれのフルート奏者マルーシャ・グロシェリさん、箏の勝井粧子さん、篠笛の正田温子さん、テノールの畑儀文さんら。

　和と洋をコラボさせたステージにし、曲目は山本邦山「雁」、バッハ「フルートソナタ　ホ短調」、シューベルト「しぼめる花の主題による序奏と変奏曲」などを予定する。大人2500円、中高校生1千円、小学生無料（要整理券）。問い合わせは丹波の森公苑内実行委員会、電話0795（72）5170。


写真＝世界へ羽ばたいた井本蝶山さん