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両丹日日新聞2016年9月28日のニュース

紅葉眺めてスイーツやランチ、地酒を 丹鉄宮福線でレストラン列車

丹後くろまつ号 京都丹後鉄道(丹鉄)のレストラン列車「丹後くろまつ号」が、10月1日から約3カ月、京都府内の福知山−天橋立間で内容を充実させて秋季運行する。沿線の食材を使ったこだわりの料理と風景を満喫してもらおうと、観光地の天橋立を拠点に運行している列車。これまで宮福線を通るくろまつはスイーツコースだけだったが、ランチと地酒のコースを加え、福知山を経由する京阪神などからの新規利用者を開拓する。

 くろまつの車両は、旧北近畿タンゴ鉄道時代に沿線市町などの補助金を受けて、普通車両を約3千万円かけて全面改装した。豪華寝台列車「ななつ星in九州」などをデザインした工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が手がけた。漆黒のボディで高級感が漂い、ひときわ目を引く。

 車内は天然木をふんだんに使った温かみのある内装で、30人定員の車内に2人掛けと4人掛けのテーブルを各5セット配置する。宮福線はトンネルが多いが、車内は柔らかな明かりで包まれ、心が和むと好評を得ている。

 14年5月25日から運行を始め、これまで福知山−天橋立間はスイーツコースのみで、観光客が多い海沿いの路線にランチと地酒のコースを設定していた。それを今年4月からは、1路線にスイーツ、ランチ、地酒コースを集中させ、3カ月ごとに走らせる路線を変更する手法に改めた。

 秋季運行の路線は、紅葉の美しい宮福線とし、期間は12月26日まで。金、土、日曜日と祝日に定期運行し、月、木曜日は貸し切り運行する。

 スイーツコースは午前10時12分に福知山駅を出発し、車内で洋菓子店「やながわ」が製造した丹波栗を使った和風モンブランなど3種類を出す。同11時38分に天橋立に着く。4800円(税込み、以下同)。

 ランチコースは天橋立駅を午後0時4分に出発。車内で天橋立の文殊荘による鯛御膳などを出すほか、大江駅で下車し、地元住民による駅市・鬼和味マルシェで買い物を楽しんでもらう。同2時20分に福知山駅に着く。8800円。

 地酒コースは、午後3時8分に福知山駅を出発し、4時27分天橋立着。車内で日本酒ソムリエが厳選した6種類の地酒を提供。さらに、福知山市のイタリア料理店、イル・プルチネッラが作った料理を出す。6800円。未成年は利用できない。3コースとも子ども料金の設定はない。

■アテンダントが同乗、見どころの案内も■

 車内には複数のアテンダントが乗車し、料理やスイーツをテーブルまで運んでメニューの紹介をし、車窓の見どころなども案内する。
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 27日に事前運行し、アテンダントの練習などをした。同乗した丹鉄の増井克至総務人事課長は「くろまつ号は丹鉄を代表する列車のひとつ。乗客は増加傾向で、関東方面や海外からの利用もあります。特に秋は紅葉が美しい時期で、食事とともに、宮福線沿線の景色を堪能してほしい」と話す。

 アテンダントの前田菜津美さん(30)は「利用される方に、ぜいたくな時間を心ゆくまで楽しんでいただけるように接客に心がけています。くろまつ号がもっとメジャーになるように頑張ります」と意欲をみせていた。

 予約は、インターネットと駅窓口では乗車日の3日前まで。主な旅行社の場合は乗車日の5日前まで受け付ける。問い合わせは丹鉄、電話0772(25)2323へ。


写真上=福知山駅を出発する前の丹後くろまつ号
写真下=車内でスイーツを差し出すアテンダント

    

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