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両丹日日新聞2016年5月20日のニュース

公立大や子育てなど高校生議員が堂々質問 18歳投票を前に市議会で

高校生議員が登壇 今夏の参議院選挙から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるのを前に、福知山市議会は市役所内の議場で、模擬議会「高校生フレッシュ議会」を19日に開いた。まちづくりに参画する意識を高めてもらう狙いで、一日だけの高校生議員となった大江高校3年生16人が登壇し、理事者側に市政に対する質問や提案をした。

 選挙権年齢を現在の20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が6月19日に施行される。今夏の参院選から、高校生の一部も新たに有権者になる。同校では15年度から府教委の「法やルールに関する教育・研究」指定を受け、市議会の傍聴や議員との懇談会に取り組んできた。

 模擬議会では、実際の市議会定例会本会議のように理事者側の席に市長や部長らが座り、議員席の生徒が1人から4人までの8グループで質問席に移って質問。それぞれ若者ならではの素直な思いを理事者側に問いかけた。

 今春開学した福知山公立大学については「学生の市内の就職先や就職支援の取り組み」を尋ね、理事者側は「地域に根ざした大学にし、地域で働ける環境づくりを進めることが大切だと思っている」と答弁した。

 少子・高齢化が深刻な中で「子どもを増やし育てやすい環境づくりや高齢者の住みやすい町づくりを進めるための対策は」の質問に、理事者側は「子育て支援策の充実を進めており、秋には岡ノ三町に地域子育て拠点をオープンさせる。高齢者は住み慣れた地域で安心して暮らしたいという人が多く、適切な介護サービスを受けることができる取り組みが必要だ」と答えていた。

 農業の抱える課題として「従事者の減少や少子高齢化についてどのように考えているか」の問いに、理事者側は「市内で40歳以下の農業従事者の割合はごくわずか。しかし、京都・丹波のブランド力は強く、作る作物や売り方によっては一定の収入が得られることを伝えていきたい」と説明した。

■路上喫煙禁止条例や投票率向上の提案も■

 「選挙への関心が低い若年層の投票率向上のため、インターネット投票の実施を」「ポイ捨てを減らすために路上喫煙禁止などの条例制定や罰則の強化を」との提案もあった。

 普段の市議会と同様に傍聴は自由で、傍聴席には市議や一般市民らが詰めかけ、高校生議員と理事者のやりとりに熱心に耳を傾けていた。

 もうすぐ18歳になる大江町金屋の臼井悠晟君は「少し緊張しましたが、行政を運営する方々の前で、自分の思いを伝えることができてよかったです。今夏の参院選では、有権者としてぜひ投票に行きたい。古里の発展のために行動してくれる人に当選してほしい」と話していた。


写真=福知山公立大学について質問する臼井君

    

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