福知山市正明寺の福知山淑徳高校は、2015年度進路状況をまとめた。大学、短期大学への進学は、初等教育や医療関係など6系列の専門性を生かして選ぶ生徒が多かった。

　卒業生177人のうち、進学は111人、就職は59人、その他（家事手伝いなど）は7人となった。

　進学の内訳は、大学が福知山公立大、藍野、大阪青山、大阪学院などに7人。短期大学は大阪音楽、京都嵯峨芸術、京都文教、湊川、龍谷などに39人。

　系列の特色をもとに選択し、指定校推薦やＡＯ入試で早めに進路を決める生徒が多かった。また、1人がオーストラリアへ留学し、言語研修後、現地の学校へ進学する予定にしている。

　専門学校はエコール辻大阪、同東京、上田安子服飾、大阪文化服飾、京都栄養医療などに64人。美容関係も人気を集めた。

　就職では、介護、調理・製菓、接客・販売、製造などの分野に進んだ。就職活動が解禁された直後の9月中に40人が内定した。

　地元と市外への就職は半々。地元志向の生徒たちは、クラシエフーズ、ベッセル福知山といった製造業などに就いた。

　調理の分野では、ホテル関係が増えている。また、1人がモデルとしてエイベックス・グループへ就職を決めた。

　御前元成・進路指導部長は「2年生のうちに進学か就職を決め、就職は面接練習などに励み、夏休み明けに集中して対策をした。ＡＯ入試などで進学する生徒も危機感を持ち、自ら進んで面接や小論文添削などの指導を受けていた」と話す。