由良川、桂川の中上流域をエリアとする「京都丹波高原」の国定公園指定記念式典を、京都府とエリア内の4市町が26日、南丹市美山文化ホールで開く。これに先立ち25日には京都府庁（京都市）で記念横断幕の除幕式がある。

　京都丹波高原国定公園は綾部市、京丹波町、南丹市、京都市にまたがる6万8851ヘクタール。2月の中央環境審議会で答申され、3月下旬に指定告示される予定となっている。

　公園内には由良川の源流・芦生の森など、原生的な自然林や比較的自然性の高い2次林が分布。多様な河川環境を持つ地域や希少昆虫類が生育する地域があり、これらと一帯となった文化的景観を有している。

　記念式典は午前11時からで、環境省自然環境局長、府議会議長らが出席し、記念モニュメントの除幕などを行う。

　翌日の27日には同じ会場でＢＥＧＩＮが出演する「森の京都音楽祭−海のふるさとは森　『海の京都』から『森の京都』へ」（既報、事前申し込み制で満席）がある。

　府は今後、公園の認知度を高めるためのエコツアーを「森の京都博」の一つとして実施するほか、新たなツアールートの開拓をしていくことにしている。


写真＝国定公園に含まれた美山のかやぶきの里